
第48回日本母体胎児医学会学術集会
会長 和田誠司
国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター長
会長 和田誠司
国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター長
このたび、第48回日本母体胎児医学会学術集会を開催するにあたり、ご挨拶を申し上げます。
本年の学術集会のテーマは「妊娠から産後までのトータルケア」といたしました。このテーマには、妊娠・分娩・産後という母子にとって重要なライフステージを包括的に捉え、それぞれの段階において最善の医療と支援を追求し、次世代の母子医療の発展に寄与したいという思いを込めております。
近年、妊産婦医療を取り巻く環境は大きく変化しています。高齢出産や合併症妊娠の増加、精神的・社会的支援の重要性の高まりなど、医療現場が直面する課題は多岐にわたります。加えて、少子化の進行により、母体と胎児の安全を守るための医療体制には、より一層の柔軟性と持続可能性が求められています。こうした背景のもと、「妊娠から産後までのトータルケア」の実現は、これらの課題に応える鍵になると考えております。
本学術集会では、母体胎児医学の最前線でご活躍されている多くの専門家による講演やシンポジウム、最新の研究発表が予定されております。妊娠中のリスク管理、分娩時の安全性確保、さらには産後ケアや育児支援といった幅広いテーマを通じて、母体と胎児双方の健康を守るための新たな知見を共有できることを期待しております。
会場となる秋葉原コンベンションホールは、JR秋葉原駅から至近で、東京駅からも約5分と交通至便な立地にあります。全国各地からのご参加を、心よりお待ち申し上げております。
最後に、本学術集会の開催にあたり、ご尽力いただきました関係各位に深く感謝申し上げます。また、ご参加の皆様にとって本集会が実り多いものとなりますよう、心よりお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。