ご挨拶
超音波機器の進歩と胎児スクリーニングの普及により多くの疾患が胎児期に診断されるようになっています。しかし、いまだに胎児スクリーニングから取り残されている疾患もあります。その一つが鎖肛です。頻度が多く、生後早期に外科治療が必要な疾患ですが、これまでほとんど胎児診断されていませんでした。このような現状を変えるには、胎児診断された症例の画像をみんなで共有することが必要と考えます。そのため、胎児直腸肛門研究会を立ち上げることにしました。
第1回胎児直腸肛門研究会を2023年9月24日(日)に第1回胎児直腸肛門研究会に開催します。第1回目となる今回は「胎児の肛門を診る~経験を共有する」をテーマにできるだけ多くの症例を発表頂けるよう準備を進めております。
この分野に関心をもつ多くの方々の参加をお待ちしています。
神奈川県立こども医療センター 新生児科 川瀧元良