ご挨拶

テーマ:『胎児の鎖肛と総排泄腔遺残 ~発生から成人期まで~』

 この度、2024年9月29日(日)に第2回胎児直腸肛門研究会に開催する運びとなりました。今回は「胎児の鎖肛と総排泄腔遺残~発生から成人期まで~」をテーマとさせていただきます。前回の本会にて、胎児の肛門の見方や鎖肛の診断についての情報を共有することができました。今回も、さらに症例を共有することでより精度の高い鎖肛の胎児診断に繋がればと思います。またご報告いただいた鎖肛の胎児診断例の多くが総排泄腔遺残でした。総排泄腔遺残は肛門や直腸だけでなく、泌尿器や女性生殖器にも問題があり、妊娠や分娩など成人期まで問題が続きます。発生に始まり、胎児診断から成人期の医療までの全体像を知ることがより良い胎児診療に繋がると思います。
 今回も、講演と皆様からの症例提示の2つの形式で予定しております。皆様のご参加および症例提示をお待ちしております。
 症例提示:鎖肛もしくは総排泄腔遺残について、胎児診断できた例、迷った例、できなかった例、生まれたら正常だった例など、ご報告いただければ幸いです。

2024年4月吉日

第2回胎児直腸肛門研究会

大会長 加地剛 徳島大学病院 産科婦人科